子どもが不登校になってから、ずっと子どものことを考えている。
学校とのやり取りをしたり、家での様子を気にしたり、これからの進路を調べたり。
そんな毎日が続いて、

「もう疲れた」
「少し子どものことから離れたい」
と思うこともあるのではないでしょうか。
そして、そんな自分に、「親なのに、こんなことを思っていいのかな」と罪悪感を持ってしまうこともあるかもしれません。

でも私は、不登校の子どもへの対応に親が疲れること自体は、不自然なことではないと思っています。
親子であっても別の人間です。
大切なのは、疲れないように頑張り続けることではなく、親自身の生活も大切にすることではないでしょうか。
この記事では、元不登校当事者・臨床心理士としての経験も交えながら、不登校の子どもへの対応に疲れたときの考え方や、親子の距離の取り方、一人で抱え込まないためにできることについてお話しします。
- 不登校の子どもへの対応に疲れたときの考え方
- 親が自分の時間を持つことについて
- 子どもとのちょうどいい距離の取り方
- 一人で抱え込まないためにできること
不登校の子どもに「疲れた」と感じるのは自然なこと

不登校になると、親が考えなければならないことは増えていきます。
- 学校への連絡
- 子供の生活
- 勉強や進路
- これからどうなるのかという不安
目に見える対応だけではなく、頭の中でもずっと子どものことを考えている親御さんもいると思います。
それが長く続けば、疲れることもあります。
私が不登校だった当時は、親がどのくらい大変だったのかまではわかっていませんでした。
でも今振り返ると、私の見えないところでいろいろ動いていたのだと思います。
両親が、「これからどうなるのだろう」と話し合っている姿を見た記憶もあります。
子どもの前ではいつも通りにしていても、親の中には不安や迷いがあったのかもしれません。

だから、「もう疲れた」と思ったからといって、自分を責めなくてもいいと思います。
疲れていることと、子どもを大切に思っていないことは別です。
まずは「今、自分は疲れているんだな」と気づくことも大切なのではないでしょうか。
親も自分の時間を持っていい
子どもが学校に行けずにいると、「自分だけ出かけていいのかな」「こんなときに楽しんでいていいのかな」と思うこともあるかもしれません。
でも私は、親にも自分の時間があっていいと思っています。
- 友達と会う
- 趣味を楽しむ
- 一人でゆっくりする
- 仕事に集中する
- 好きなものを食べる
何でもいいと思います。
子どもが不登校だからといって、家族全員の生活まで止める必要はありません。

むしろ私は、親が楽しんだり、自分の生活を充実させたりしている姿を見せることも大切なのではないかと思っています。
「子どものために何かをする時間」だけではなく、「自分のために過ごす時間」もあっていい。
親にも親の人生があります。
自分の時間を持つことは、子どもを見捨てることではありません。
距離を取ることと、放っておくことは違う
疲れていると、「もう何も言いたくない」「しばらく一人にしておきたい」と思うこともあるでしょう。
そんなときは、少し距離を取ることがあってもいいと思います。
私自身、不登校だったころは、自分のペースを尊重してもらえることはありがたかったです。
あまり干渉されたくありませんでした。
でも、完全に放っておかれるのも嫌だった気がします。

「一人にしてほしいけれど、気にかけてはいてほしい」
そんな気持ちだったのかもしれません。
もちろん、すべての子どもが同じではありません。
ただ、子どもから少し離れることと、子どもへの関心をなくすことは別だと思います。
ずっと様子を見ていなくても、「何かあったら言ってね」「ご飯できたよ」と必要なところでは声をかける。
一緒に過ごせそうなときには、学校とは関係のない話をする。
そのくらいの距離がちょうどいい子もいると思います。
親が無理をしてずっと寄り添い続けなくても、つながりを残す方法はあります。
一人で抱えきれないときは、親自身のために相談していい

「親なんだから、自分がなんとかしないと」と思っていませんか。
不登校の問題は、親だけで解決しなければならないものではありません。
私はほとんど行っていませんでしたが、私の母は専門の先生に一人で相談に行っていました。
もし抱え込むことでストレスがたまり、「子どもにきつく当たってしまう」「毎日このことばかり考えている」「もうどうしたらいいかわからない」という状態になっているなら、誰かに話してみるのも一つの方法です。
相談というと、「どうすれば学校に戻れますか?」と子どものことを相談するイメージがあるかもしれません。
でも、「私自身がもう疲れています」と話してもいいのです。
- 家族や信頼できる人に聞いてもらう
- 学校の相談先やスクールカウンセラーを利用する
- 自治体などの不登校に関する相談窓口を利用する
- 必要に応じて、親自身が専門家に相談する
誰かに話したからといって、すぐに状況が変わるとは限りません。
それでも、一人だけで抱えている状態から少し離れることはできます。

子どものためだけではなく、親自身のために誰かを頼ってもいい。
私はそう思っています。
まとめ|子どもだけでなく、親も自分らしく過ごしていい
不登校の子どもを支えていると、「もう疲れた」「少し離れたい」と思うこともあります。
そんなときまで、無理に頑張り続けなくてもいいと思います。
- 親が自分の時間を持つ
- 子どもと少し距離を取る
- 一人では抱えきれないときは誰かに話す
それは、子どもを見捨てることとは違います。
子どもには子どもの人生があり、親には親の人生があります。
子どもが自分に合った生き方を探していくのと同じように、親も自分の生活を大切にしていい。

親子がお互いに無理をしすぎず、それぞれ自分らしく過ごせる距離を探していけたらいいのではないかと思います。
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運営者プロフィール
管理人:Karan(臨床心理士/発達障害・元不登校当事者)
自身も中学生のころに不登校を経験しました。
現在は臨床心理士として、不登校や発達に関する相談に携わっています。
「ありのまま日和」では、専門的な知識だけでなく、当事者だったからこそ感じることも大切にしながら、不登校の子どもと家族が「自分らしく」歩いていくためのヒントを発信しています。



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