PR

不登校でも高校進学できる?中学生の親が知っておきたい高校の選択肢

親の対応・関わり方

中学生の子どもが不登校になると、

「このままで高校に行けるのかな」

「中学校にあまり通えていなくても受験できる?」

と、高校進学が心配になる親御さんもいると思います。

まずお伝えしたいのは、中学校で不登校だったからといって、高校進学という選択肢がなくなるわけではないということです。

高校には全日制だけでなく、定時制や通信制など、さまざまな学び方があります。

ただ、高校を考えるときは「合格できるか」だけでなく、入学後に無理なく続けられそうかという視点も大切です。

私自身、中学校で不登校を経験したあと全日制高校へ進学しましたが、再び学校へ行けなくなりました。

この記事では、そんな私自身の経験も交えながら、不登校の中学生が高校進学を考えるときに知っておきたいことをお話しします。

🌷この記事でわかること
  • 不登校でも高校進学できるのか
  • 全日制・定時制・通信制の違い
  • 高校を選ぶときに確認したいこと
  • 元不登校当事者として高校進学を経験して感じたこと

この記事を書いた人
ありのまま日和 運営者 Karan
Karan
臨床心理士|元不登校当事者

臨床心理士として、医療・福祉・教育の現場で子どもや保護者の相談・支援に携わっています。 私自身も発達障害・不登校の当事者です。

専門的な知識と当事者としての経験の両方から、不登校の子どもとの関わり方や家での過ごし方、学習・進路について発信しています。

詳しいプロフィールを見る →

不登校でも高校進学はできる?

不登校だからという理由だけで、高校進学をあきらめる必要はありません。

高校には、大きく分けて全日制・定時制・通信制という課程があります。

高校の種類主な特徴
全日制高校主に昼間の時間帯に学校へ通い、授業を受ける
定時制高校全日制とは異なる時間帯や形で授業を受ける
通学時間や授業の仕組みは学校によって異なる
通信制高校通信教育を中心に学習を進める
登校の頻度や学習方法などは学校によって異なる

「不登校だから通信制」と決まっているわけではありません。

全日制を受験することもできますし、定時制や通信制を含めて、自分に合った高校を探すこともできます。

ただし、高校入試の方法や調査書の扱いなどは、地域や学校によって異なります。

希望する学校が見つかったら、最新の募集要項を確認したり、中学校の先生や高校へ相談したりしながら、具体的な条件を確認していくことが大切です。


全日制・定時制・通信制|どんな違いがある?

高校進学を考えるとき、「どの課程がいいのだろう」と迷うこともあると思います。

それぞれの特徴を簡単に見てみましょう。

全日制高校

全日制高校は、一般的に昼間の時間帯に学校へ通って授業を受けます。

中学校では不登校でも、「高校からは毎日通いたい」「一般的な高校生活を送りたい」と思っている子もいるでしょう。

本人が希望しているのであれば、全日制も選択肢の一つです。


定時制高校

定時制高校は、全日制とは異なる時間帯や形で授業を行っています。

学校によっては昼間に学べるところもあり、通学時間や授業の仕組みもさまざまです。

そのため、気になる高校について個別に確認することが大切です。


通信制高校

通信制高校は、通信教育を中心に学習を進める高校です。

通信制といっても、登校の仕方や学習方法、サポート体制などは学校によって異なります。

そのため、「毎日通うのが難しいから通信制」とだけ考えるのではなく、実際の学び方まで確認して選ぶ必要があります。

通信制高校については、別の記事で詳しく紹介する予定です。


私も「高校からは行ける」と思って全日制高校へ進学した

私自身、中学校で不登校を経験しています。

それでも当時は、普通の高校に行きたいと思っていました。

なぜか「高校からなら行ける」という根拠のない自信もありました。

受験については、「合格できるのかな」という不安はありましたが、「不登校だから高校には行けない」という感覚はあまりなかったように思います。

高校を選ぶときにも、特別な理由があったわけではありません。

自分の学力で受けられそうな全日制高校を選びました。

ただ、普通に中学校へ通えていた場合に選んでいた高校よりは、少し学力的に余裕のある学校を選んだと思います。

そして、実際に高校へ合格しました。

ところが、最初の1か月ほど通ったあと、少しずつ休むことが増えていきました。

別室登校もしましたが、その後は学校へ行けなくなりました。

当時も今も、「これが原因だった」と明確に説明できるわけではありません。

振り返ってみると、自分の特性と学校の環境との相性なども関係していたのかもしれませんが、あくまで今の私が考えている可能性の一つです。

この経験から私が感じているのは、高校に合格できることと、その環境で無理なく過ごせることは、同じではないということです。


不登校の中学生が高校を選ぶときに見ておきたいこと

では、高校を選ぶときには何を見ればいいのでしょうか。

偏差値や合格可能性だけでなく、実際に高校生活を続ける場面を想像してみると、その子に合う学校を考えやすくなります。

たとえば、

  • どのくらいの頻度で通学するのか
  • 朝から通う生活を続けられそうか
  • 集団で過ごす時間はどのくらいあるか
  • 学校の雰囲気は本人に合いそうか
  • 学習面で無理がなさそうか
  • 困ったときに相談できる場所や人がいるか
  • 本人がその高校に通いたいと思えるか

などです。

もちろん、すべての条件が理想どおりの高校を探す必要はありません。

大切なのは、「この子は何が苦手だったのだろう」「どんな環境なら比較的過ごしやすいだろう」と考えてみることだと思います。

説明会や学校見学へ行けそうなら、パンフレットだけではわからない学校の雰囲気を実際に感じてみるのも一つの方法です。

本人が感じたことも聞きながら、比較してみてください。


子どもだけに進路を決めてもらわなくてもいい

「本人の意思を尊重したい」と考えるほど、「親は口を出さない方がいいのかな」と迷うこともあるかもしれません。

でも、中学生が自分だけですべての高校を調べ、自分に合う環境まで判断するのは難しいこともあります。

私は、親が選択肢を提示することと、親が進路を一方的に決めることは違うと思っています。

親が情報を集めて、「こういう高校もあるみたいだよ」「ここならこんな通い方ができるみたい」と伝える。

そのうえで、「どう思う?」「見学してみる?」と本人の気持ちを聞いていく。

そんなふうに一緒に考えていく方法もあります。

子どもの意思を大切にしながら、まだ難しい部分は親が支える。

進路についても、そのくらいの距離感でいいのではないかと私は思っています。


まとめ|高校進学は「その子に合う環境」を考える

中学校で不登校でも、高校進学という選択肢はあります。

全日制・定時制・通信制などがあり、どれが合うかは子どもによって違います。

私自身も、中学校で不登校になったあと全日制高校へ進学しました。

高校には合格できましたが、その後また通えなくなりました。

だからこそ今は、「どこなら合格できるか」と同時に、「どんな環境なら無理なく続けられそうか」を考えることも大切だと感じています。

本人の希望を聞きながら、必要なところは親が一緒に情報を集める

高校進学を「普通の道に戻るため」と考えるのではなく、その子が自分らしく歩いていくための選択肢の一つとして考えてみてもいいのではないでしょうか。


関連記事

🌷不登校の中学生の進路はどうなる?高校進学などの選択肢と親ができること

不登校の中学生の進路はどうなる?高校進学などの選択肢と親ができること
不登校の中学生の進路はどうなる?全日制・定時制・通信制高校などの選択肢や、進路が決まらないときの考え方を、元不登校当事者・臨床心理士の経験を交えて解説します。

🌷不登校の子が勉強しない…どうする?甘えと決めつける前に親ができること

不登校の子が勉強しない…どうする?甘えと決めつける前に親ができること
「学校に行かないうえに、家でも全然勉強しない」「このまま勉強しなかったら、将来どうなるんだろう」「もしかして、ただ甘えているだけなのかな……」不登校の子どもが勉強しない姿を見ていると、心配になりますよね。不登校の子が勉強しないからといって、…

🌷不登校でも勉強は追いつける?中学生の遅れを取り戻す方法と考え方

不登校でも勉強は追いつける?中学生の遅れを取り戻す方法と考え方
不登校でも勉強は追いつける?学校を休んで勉強が遅れている中学生が心配な親御さんへ。元不登校当事者・臨床心理士の視点から、遅れを取り戻す考え方や勉強を再開する方法、進路に合わせた学び方をお伝えします。

運営者プロフィール

管理人:Karan(臨床心理士/発達障害・元不登校当事者)

自身も中学生のころに不登校を経験しました。

現在は臨床心理士として、不登校や発達に関する相談に携わっています。

「ありのまま日和」では、専門的な知識だけでなく、当事者だったからこそ感じることも大切にしながら、不登校の子どもと家族が「自分らしく」歩いていくためのヒントを発信しています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました